福井県海浜自然センター

福井県海浜自然センターは若狭湾国定公園の中にある、ご家族で体験学習が出来る入館無料の施設です。

土曜日, 8月 14th, 2021

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スノーケリング自然教室「みんなで環境美化!海域公園クリーンアップ」を開催しました。

2021年6月12日(土)、食見海岸、烏辺島にて、スノーケリング自然教室「みんなで環境美化!海域公園クリーンアップ」を開催いたしました。

昨年度はできなかった「みんなで環境美化!海域公園クリーンアップ」を今年は開催することができました。今年は、スノーケリングをしながら海中のゴミを拾う「海中クリーンアップ」と食見海岸のゴミを拾う「陸上クリーンアップ」の2つを開催しました。

「陸上クリーンアップ」には、小学生、福井工業大学で学ぶ留学生、一般の方と幅広い世代の方が参加してくれました。天気にも恵まれた中、黙々とゴミ拾いをしました。砂に埋もれた太い縄を引き抜くの苦戦しました。最後には、スコップで砂を掘ってから引き抜くことができました。縄が1mと深くまで埋まっていたこと、ゴミを捨てると砂に深く潜ってしまうこと、何年も分解されることなく残り続けることなどを知ることができました。

「海中クリーンアップ」は、午前中は食見海岸の海中清掃を行い、午後からは船で烏辺島に移動し清掃を行いました。今回の参加者はスノーケリング指導者や経験豊富なベテランさんばかりで、次々と海中からゴミが引き上げられ、帰りの船には写真のとおり、大きな容器にゴミがいっぱいです。参加者、職員ともに海が綺麗になって達成感いっぱいで帰航しました。

ゴミの多くはプラスチックで、海洋を漂っているうちに砕けて細かくなっていきます。今回、発泡スチロールのゴミをよく見かけました。発泡スチロールは、ミリ単位の細かい粒になって海面を漂っていて、回収が困難でした。プラスチックゴミは、小さくなってもいつまでも残り続けます。生物由来の物と違い、分解されることはありません。また、釣り糸や針なども回収しました。とがった針の先を見ると海の生きものへの影響を考えずにはいられません。こういったゴミの多くは人間の生活から出された物です。ゴミをできるだけ捨てない、減らすように工夫する、捨てるときはゴミ箱に確実に捨てるなど意識を少し変えるだけで海岸はきれいになります。スノーケリング自然教室に参加してくださる方にもこうした海の環境について学んでもらいたいと思います。

スノーケリング指導者養成講座②「スキルアップコース」を開催しました。

2021年6月26・27日(土・日)、食見海岸にてスノーケリング指導者養成講座②「スキルアップコース」を開催いたしました。

今年度2回目の指導者養成講座はスノーケリング時における安全管理や自然観察がテーマです。

1日目午前中は、安全管理講習としてライフセーバーインストラクターの須藤さんより心肺蘇生法やAEDの使用方法についてご指導いただきました。参加者さんたちだけでなく、スノーケルの指導者たちも新型コロナウイルスの感染が心配です。コロナ禍で主流となりつつある救命方法についてもご指導いただき、大変学びの多い時間となりました。

午後からは、あわしまマリンパークの白井さんよりスノーケリングによる自然観察方法についてお話頂きました。その後センターの前浜に移動して海に入り、観察や指導の際のポイントのほか、食見海岸に生息する生きものの生態などをたくさんご紹介いただきました。当初予定していた宿泊の形での開催は中止となりましたが26日、27日ともに開催し、翌日は観察場所を変えて磯場で観察しました。

これまで何度もリーダーとして活動頂いているベテランさんたちにとっても新しい発見がたくさんあったようです。
いよいよ7月からスノーケリング教室が本格的に始まります。スキルアップしたリーダーさんたちからの解説が楽しみですね。

 

スノーケリング指導者養成講座「入門コース」を開催しました。

2021年6月19日(土)、海浜自然センター、食見海岸にて、スノーケリング指導者養成講座①「入門コース」を開催いたしました。

この講座は、スノーケリング教室のリーダーを養成するための講座です。
昨年は開催できなかったため2年ぶりの開催です。今回はスノーケリング指導未経験の方からベテランさんまで広くご参加いただきました。また、職員もブランクがあるため一緒に参加させていただきました。

講師は福井の海に親しむ会でスノーケリングリーダーをされている前田氏と渡邉氏。午前中はスノーケリングリーダーの役割や技術指導のポイントなどについてお話いただき、午後からは実際の教室の流れに沿って海に入り、指導いただきました。どうすれば初めてスノーケリングをする方に上手になってもらえるか、楽しんでもらえるか・・など、大変学びの多い場になりました。

また、今年は新型コロナウイルス対策も必須です。実はスノーケリング教室の開催については募集の始まる6月の直前まで議論していました。海に入るとき以外はマスクを着用することだったり、感染リスクをバディ内に留めるためのバディ申込制(2人1組での参加受付)、対面での指導を減らすための動画作成など、いろいろなことを検討し、準備をし、教室の開催が可能という判断に至りました。感染拡大の状況次第では、お住まいの地域によって参加できなくなったり、教室そのものが中止となる場合もある中での開催となりますが、7月より本格的に始まる教室では、より多くの方にスノーケリングを楽しんでいただければと思います。

海浜自然センターでは毎年シーズン前に、こうした指導者養成講座を開催しています。指導者としての活動に興味のある方はぜひご参加ください。海や生きものに興味のある方は、教室を通じてたくさんの人にその楽しさを教えていただければと思います。

三方五湖自然教室「田んぼで魚の赤ちゃんをつかまえよう」を開催しました。

2021年6月20日(日)、若狭町鳥浜地区の水田にて、三方五湖自然教室「田んぼで魚の赤ちゃんをつかまえよう」を開催しました。

20名の皆様が参加され、三方青年の家に集合しました。

はじめに福井県立大学海洋生物資源学科の富永修教授より、コイやフナなどの魚の稚魚が育つのに田んぼが重要な役割を果たしていることや、田んぼで魚の稚魚を増やすにはどうしたらいいかなどのお話をしていただきました。
そのあと、鳥浜地区の水田に移動し、田んぼの持ち主の「美しい鳥浜を創る会」の岩本さんより、田んぼでフナなどの稚魚を育てる地域の取り組みについて説明していただいた後、田んぼの周りの水路を中心に生きもの採集を行いました。
この日は、フナの赤ちゃんのほかにもナマズの赤ちゃん、ウキゴリの赤ちゃん、オタマジャクシなど、多くの生きものが採集されました。捕まえた生きものはみんなで種類や数を記録し、はす川に合流する水路に放流しました。赤ちゃん、元気に大きく育つと良いですね。

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