海水魚 一覧
※参加費は「お一人当たり×人数分」が必要です。
「ヒゲダイ」の学名は、Hapalogenys sennin といいsenninは仙人のようにふさふさとしたアゴヒゲが生えていることから付けられました。(仙人ならぬ仙魚といったところでしょうか。)
成魚は45cmになる魚ですが、幼魚の頃は浅い砂浜の底で落ち葉そっくりに化けて身を守っています。展示している個体は、平成27年5月に大飯郡高浜町の若狭和田海水浴場で行われた砂浜の生きもの観察会で採捕されました。採捕された時には4cmほどでしたが、当センターに持ち帰って飼育したところ、今では30cmほどに成長しました。
小さな頃から飼育しているので愛着も一入で、ぜひとも仙人のような貫禄が出るまで長生きしてほしいものです。
ヒゲダイは当センター1階の、「ふしぎな水そう」で展示しています。
餌も食べに来てくれます!!

「ソウシハギ」は75cm程になる大型のカワハギの仲間です。尾びれが大きく、灰褐色の体に不規則な青色の線模様があることが特徴です。餌のスナイソギンチャク類由来の致死性の猛毒「パリトキシン」を肝臓などの内臓や消化管に含んでいることがあります。パリトキシンはフグ毒「テトロドトキシン」の数十倍の毒性を持つと言われる自然界屈指の猛毒です。
Twitterユーザーがカワハギと間違えて釣り上げたソウシハギの肝を食べようとしていたところ他のユーザーから指摘されて命拾いしたというニュースが記憶に新しいですが、決して他人事ではありません。もともとは熱帯域のサンゴ礁に生息している魚ですが、近年は温暖化の影響で生息域が拡大し、福井県でも稀に見られます(展示個体は世久見湾で漁獲されました)。
猛毒魚とは言っても食べなければどうということはありません。顔つきは非常にユーモラスですのでぜひ御覧ください。
当センター2階「若狭湾の危険な生きもの」コーナーで展示しています。
※2016年12月17日にソウシハギの展示は終了いたしました。

6月4日に若狭町世久見の定置網で全長約5cmのマサバ幼魚の群れが捕れました。
マサバは、動物プランクトン、小魚など小動物を捕食します。
また、多量に漁獲されるので食卓によく上がる魚です。
今年は定置網でよく捕れており、マサバの幼魚も捕獲されました。
幼魚を生きたまま捕獲できることは珍しく、今回初めて展示することができました。
この機会にぜひ間近で展示中のマサバをご覧になられてはいかがでしょうか?
当センター1階「屋外水槽」にドチザメやマアジなどの魚と一緒に展示しております。
※2015年8月8日に展示終了いたしました。


若狭町世久見の定置網で捕れた全長25cmの個体を展示しています。
アマダイは各地でいろいろな呼び名があり、京都や福井ではグジと呼ばれています。
アマダイは、食べるとその味に甘みがあることと、頭の形が頭巾をかぶった尼さんの姿に似ているところから、名前がついたと言われています。
アマダイは、深さ20メートルから300メートルぐらいの砂や泥の海底に巣穴を掘ってすんでいて、エサを食べる時に外に出て、敵が来ると巣穴の中に逃げ込むと考えられています。
水槽内では、アマダイが巣穴を作るのに口の中に砂をくわえて、運んでいる様子を観察することができます。
天然のアマダイを水槽展示しているところは珍しいため、この機会にぜひ間近でご覧になられてはいかがでしょうか?
当センター1階の「若狭路のおいしい生きものたち」に展示しています。

若狭町世久見で捕獲した全長18㎝の個体を展示しています。
体が四角い箱に似ていることから「ハコフグ」といわれます。この硬い箱と体の表面から出す粘液に含まれるパフトキシンという毒によって身を守っているため、動きがゆっくりでも外敵に襲われることはありません。
福井県には暖流に乗って夏~秋にかけてやってきますが、冬になると死んでしまう「死滅回遊魚」のひとつです。
他の魚にはない動きと形が面白い魚ですので、皆様もご覧になってみてはいかがでしょうか?
当センター2階の「若狭湾を彩る小さな生きもの」コーナーに展示しています。

昨年末、若狭町世久見の定置網で捕れた個体を展示しています。
皮ふにウロコが変化した針(トゲ)がたくさんあることから「針千本」といわれますが、
体のトゲは350本程度で、本当に1000本あるわけではありません。
敵に襲われそうになると、大量の水や空気を吸い込み、体を膨らませてトゲを
立てることで、身を守ります。
本来は熱帯域に生息していますが、暖かい海流に乗って福井県にもやってきます。
しかし、水温が低下する冬には繁殖できずに死んでしまう死滅回遊魚の1つです。
当センター2階の「アマモ水槽」に展示しており、となりの「生きるための適応の水槽」には
同じ仲間のメイタイシガキフグも展示しております。
ぜひ当センターへご来館のうえ、ハリセンボンとメイタイシガキフグを比較して
ご覧になってみてはいかがでしょうか?
※展示終了しました。
若狭町世久見の定置網で捕れた個体を展示しています。
背中が茶色く、お腹が白いハリセンボンの仲間で、体に小さなトゲがいくつもありますが、ハリセンボンと異なりトゲを立たせることはできません。
福井県には暖流に乗って夏~秋にかけてやってきますが、冬になると死んでしまう「死滅回遊魚」のひとつです。
当センター2階の「生きるための適応の水槽」に展示してあり、となりの「アマモ水槽」には同じ仲間のハリセンボンも展示してあります。
ぜひ当センターへご来館のうえ、熱帯の海にしかいない珍しい魚を比較してご覧になってみてはいかがでしょうか?

2014年12月20日、若狭町世久見の定置網で、全長110㎝のホシザメが捕れました。
ホシザメは写真と名前のとおり、体に不規則に散在する白点が見られます。
サメというと人を襲うイメージがありますが、このサメは、イカ、タコなどの軟体動物や、カニやエビなどの甲殻類しか食べないので、人を襲わないサメのなかまです。
海岸や船釣りで釣れることがあり、肉は蒲鉾やはんぺんなどの練り物の原料になります。
当センター1階の「ふしぎな水槽」に、同じく人を襲わないドチザメと一緒に展示してあります。
ぜひ当センターへご来館のうえ、「ふしぎな水槽」のサメたちを見比べてしてみてはいかがでしょうか?
※展示場所が屋外水槽に変更されました。

12月10日、若狭町世久見の定置網で全長40㎝のクサウオが捕れました。
この大きなオタマジャクシのような魚は、元々水深100mぐらいの海底で、エビ類や魚類を食べているのですが、12月~3月になると、産卵のため浅いところに移動する習性があり、定置網に捕まったようです。
名前の由来は、石川県加賀地方ではつまらないものやイヤなものを「くさい」といい、それがなまって「クサイウオ」から「クサウオ」になったとされています。
しかし、頭でっかちで小さな目をしたこの魚をみた女性職員の第一声は、「めっちゃ可愛い!」でした。
特に愛きょうのあるお顔は、一見の価値ありです。
冬の寒い時期にしか見られない魚ですので、ぜひご覧ください。
当センター1階の「ふしぎな水槽」に展示しております。
※2015年1月12日に展示終了いたしました。


2014年12月9日、若狭町世久見の定置網で、全長15㎝のゲンロクダイが捕れました。
名前にタイとついていますが、日本海に生息している唯一のチョウチョウウオの仲間で、他のチョウチョウウオより低温に強い魚です。
とがった口で小さな甲殻類やプランクトンを食べ、いつもはとても深いところにいますが、水が濁ると水深10m位まであがってきます。
当センターに7年間勤務している職員でも、過去に1回しか見たことがないほど珍しい魚ですので、皆様もぜひご覧になってはいかがでしょうか?
当センター2階の「若狭湾を彩る小さな生きもの」に展示しております。
※2015年3月31日に展示終了いたしました。
